《子供のやけどは親の責任》《子供のやけどは親の罪》という言葉、昔からよく言われています。
例えば、ポットやストーブ、熱い飲み物やアイロンなどは、親が子供の手が届かないところに置く。それだけで、子供がやけどすることはありません。
まだ言葉の意味が分からないような赤ちゃんや1~2歳の小さい子供は、『触ったら危ない』という言葉の意味が分からないので、親が近づけない・触らせないようにする以外に対策はありません。
私は自分が親になってから《子供のやけどは親の責任》という言葉の本当の意味が理解できるようになりました。
当たり前ですが、「危ないよ」「触ったらだめ」何を言っても通じません。
娘を危険から守れるのは自分しかいないんだ・・・と、気を引き締めて子育てをしてきました。
それなのに・・・
やけどさせてしまいました。
今回は、【娘がなぜやけどしたのか、その時の状況とやけど処置・その後の経過】についてお伝えします。

1歳8ヶ月の娘がやけど
家にあるテーブルが2人用なので、いいかげん大きいテーブルに買い替えよう!
ということで家具屋さんへ。
家具屋さんにはおしゃれなテーブル・椅子だけじゃなく、スタンドライトや鏡・ベッドも置いてありました。
娘はこのとき1歳8ヶ月で、いろんなものに興味津々。じっとできず、とにかく歩きたいタイプ。
お出かけの時は抱っこもベビーカーも嫌がり、抜け出そうと暴れて逆に危険な態勢になったりするので、お出かけのときは基本歩かせていました。
家具屋さんに入ると、さっそくテンション高めで歩きだす娘。
娘はじーっとしているのが苦手なタイプで、ずーっと歩き回っていました。
パパがテーブルを見ている間は私が娘と一緒で、私がじっくり見るときはパパが娘のそばにいる。という感じで、交代しながらテーブルを見て回りました。
娘はすごく楽しそうで、テーブルに置いてある飾りを触ってみたり、娘が座れそうな低い椅子に座ってみたりと好奇心旺盛。(お店の方に迷惑をかけない・商品で遊ばせない・汚さない範囲で、比較的自由にさせていました。)
私はこのとき、まさかやけどするようなものが近くにあるなんて、全く想像していませんでした。
スタンドライトでやけど
娘が興味津々でスタンドライトに近づきました。
汚したり壊したりしちゃいけないので、娘が近づきすぎないようぎゅっと抱きしめ、一緒に「綺麗だね~」と眺めていました。
すると、、
突然私の手を振りほどき、目の高さの位置にある電球を触ってしまいました・・・
娘が触ったスタンドライト
ヤマギワスタンドライト – Bing images
娘はびっくりしたような顔ですぐに手を引っ込めて、泣き出しました。
急いで手のひらを確認しましたがどこも赤くなく、私は(熱くてびっくりしちゃったのかな)程度に思っていました。
※やけどした直後は赤みは出ません。
無知でなんともお恥ずかしい話ですが、私はまさか電球がやけどするほどの熱さとは思っていなかったのです…。
熱湯が入ったマグカップくらいの熱さかなと思っていました。。
当たり前ですが完全に私の責任です。
電球がやけどするほどの熱さだとわかっていれば、絶対にその場から離れていました。
私の無知のせいで、娘にとっても痛い思いをさせてしまいました。。
白熱電球はやけどします。絶対に素手で触ってはいけません。
一方、LEDは白熱電球のような赤外線等の熱線が通常含まれていないため、やけどするほど熱くはなりません。
もし家の中で子供が手の届く位置に白熱電球がある場合は、LEDに変えておいた方がやけどの心配がなく安心です。

LEDのおしゃれな照明もいろいろあります!
やけどしたあと
娘が電球を触って泣き出してから、すぐお店のトイレの洗面所の水で手を冷やしました。
私はこのとき、娘の指が赤かったので指が痛いんだと思い込んで、指ばかりに流水をあてていました。
※実際は手のひら
このときちゃんと手のひらをしっかり冷やせていれば、もう少し症状は軽かったのかもしれない…
と、すごく後悔しています。
抱っこで少し落ち着きましたが、娘が泣いたり泣き止んだりを繰り返すため、早めに家具屋さんを出ました。
車に乗ると、手をひらひらさせながらまた泣き始めました。
(痛みには強い娘が何度も泣いていたので、このとき相当痛かったんだと思います…。)
すぐ近くのコンビニで、冷たい缶コーヒーと冷凍の飲み物を購入。
この頃には手のひらも赤くなってきていたので、家に帰るまでひたすら手と指全体を冷やしました。
やけどをしたら、すぐに流水で15~30分ほど冷やすこと。
衣服を着た状態でやけどをした場合は、衣服の上から冷やす。
冷やすことでやけどの進行を止め、痛みもおさえることができる。
冷やし続けていたらだんだん泣かなくなり、家に着いた頃にはいつも通りに動き回る娘。
お昼ご飯を食べ終わり、しばらく家の中でゆっくり過ごしました。
また手のひらを見てみると・・・水ぶくれが!!
病院
しばらく家で手のひらを冷やしていましたが、水ぶくれはどんどん大きくなっていきました。
実際の写真


休日・夜間で見てくれる病院を調べ、外科病院へ連れて行きました。
リンデロン-VG
炎症を抑える合成副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)と抗菌作用のある抗生物質の配合剤で、皮膚のかゆみ・赤み・はれなどの症状を改善。
(外科の先生のお言葉)
水ぶくれはつぶさないこと。つぶれると細菌感染のリスクが高まる。
水ぶくれを触ってつぶしてしまわないように、薬を塗った上からガーゼを貼って、触れないようにする。
その後の経過
やけど当日
やけどしてから、だいたい4時間ほど経ったころに水ぶくれができ始めた。


病院で薬を塗ってもらい、ガーゼを貼って触れないようにしました。





ガーゼを貼っていないときは水ぶくれをすぐ触ろうとしていたけど、
ガーゼをすると全く触ろうとしなかった!
やけど2日目~7日目







2~3日目は水ぶくれが今にも破れそうなくらいパンパン。。









水ぶくれが小さくなってきた!


やけど8日目~17日目







皮膚が茶色になっているときは跡にならないか心配だったけど、
皮がむけて皮膚が元の色になってきて一安心。。
やけどから約1ヶ月後


まとめ
娘が家具屋さんでやけどしたのは、完全に私の責任です。
『白熱球がやけどレベル』ということを私が知らなかったことで、娘にとても痛い思いをさせてしまいました。
(こんな常識も知らないの?)と思った方もいるかもしれません。
ただ、今の時代【熱くない電球(LED)】もたくさんあります。もしかすると、若い世代の方は『白熱球はやけどする』ということを知らない方もいるかもしれません。
私のように【やけどするとは知らず子供にやけどをさせてしまった】ということが絶対に起こってほしくない!
という思いから、今回記事にしました。
3歳以下のお子さんと家具屋さんに行くときは、白熱球には十分にお気を付けください!
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