妊娠したら、安産祈願に行く人は多いですよね。
私は、自分が妊娠するまでは「安産祈願」というものがあることすら知りませんでした。笑
私の場合は自分達で安産祈願に行ったわけではなく、親や友人、職場の人が安産祈願に行ってくれて、安産のお守り等をもらいました。
妊娠した人は誰もが「安産」で無事に産みたいと思うはずです。
私は安産のお守りを見て、ふと「安産」と「難産」の違いって何?と疑問に思いました。
人によって出産の痛みや大変さは感じ方が違うので、「安産」か「難産」かは本人の感じ方次第なのでは・・と思いながらも、気になったので調べてみました。
また、安産体質になるにはどうするべきかもお伝えします!
「安産」と「難産」の違い
「安産」「難産」という言葉は、医学用語では存在せず、特に明確な定義はないのだそうです。
しかし、専門用語ではないものの「安産」と「難産」を使い分けるには次のような目安で判断されることが多いようです。
正常分娩かどうか
妊娠37週~41週までの間に薬剤や器具を使わずに経腟分娩した出産のこと。
母体もしくは胎児に何らかのトラブルがあり、陣痛抑制剤や促進剤を使用して出産をしたり、帝王切開での出産や吸引器や鉗子(かんし)などの器具を用いて出産したりしたときのこと。
分娩にかかった時間
一般的には、初産婦の場合30時間以上、経産婦の場合15時間以上分娩の際に要した場合、「遷延分娩」と言い、俗にいう「難産」となります。
赤ちゃんが子宮から出てくるためには、子宮口が約10センチほど開く必要があります。本格的な陣痛が始まってから子宮口が開くまで約10時間から16時間ほどかかるとされていますが、人によってはもっと長引くこともあります。
すでに赤ちゃんを産んだ経験のある女性の場合は子宮口が柔らかくなっているため開きやすく、陣痛が始まってから1時間以内に出産することも多いようです。
安産体質になるには
妊娠中から安産のためにできることがあれば、赤ちゃんのためにも自分のためにもしっかり備えておきたいですよね。
まずは今の自分の体と向き合い、お産に向かって整えていくことが大切です。
規則正しい生活とバランスのいい食事
生活リズムを整える
体内のリズムが崩れていると、ママの体に自然に備わっている産む力が充分に発揮されません。
妊娠中にリズムの崩れを正しく戻し、本来の力が発揮できるようにしましょう。
- 朝日を浴びて朝の空気を吸う…1日の生活リズムが作られる。
- 食事の時間を決める…食事時間が不規則だと食べすぎや太る原因に。
- 夜は22時までに就寝…夜更かしは、体の冷えやむくみの原因に。
- 眠れないときは昼寝でカバー(30分~1時間程度)
- 昼間の散歩と寝る前の半身浴…早寝早起きのコツは、体を適度に疲れさせること。良質な睡眠につながる。
バランスの良い食事
食事は自分と赤ちゃんの体をつくる大切なもの。お産を乗りきる体力や気力、精神力などすべてのエネルギー源になります。
- 自分本位の食事をしない
- 毎日野菜を食べる…野菜が不足すると、ビタミン類やミネラルが欠乏。
- 1日1食は一汁三菜の和食を
- お菓子を食べすぎない
体を整える
お産は筋肉のコントロールが必要です。運動不足だと、体の筋肉が上手に使えません。
産むための体力をつけるには、妊娠中から体を動かすことが大切です。
- ウォーキングで体力アップ…血行が促進され、不調も和らぐ。
- 股関節を柔らかくする…股関節がかたいと赤ちゃんが出にくくなってしまう。(左右の足の裏を合わせ、息を吐きながらひざを床に近づけ、吸いながら元に戻す。これを1セットで4~5回。)
- 冷え対策…体が冷えて血流が悪くなると、赤ちゃんに酸素や栄養が届きにくくなったり、陣痛が弱くなるなど影響が出る。
心を落ち着かせる
体と心を上手にリラックスすることが安産のカギです。
- ストレスをためない…何事も頑張りすぎないこと。
- ぬるめのお湯で入浴…入浴剤等を入れて、体を芯から温めて。
- 好きなアロマの香りやハーブティーを楽しむ
- 音楽を聴く…自分の好きな音楽を聴くこともリラックス効果がある。
お産の知識を得る
事前にお産の流れを頭に入れておくと、不安や恐怖心が消えてお産に対する心構えができるはずです。
- 陣痛の痛みはずっと続くわけではない。必ず休みがあり、痛くないときに上手にリラックスできるかどうかが大切。
- 赤ちゃんに酸素をたくさん届けるためには、呼吸法が重要。
- お産はマニュアル通りには進まない。
まとめ
「安産」と「難産」の違いについて一般的な目安をお伝えしましたが、人によっては「難産」という言葉自体に不快感を抱く方もいます。
私の出産は陣痛が始まってから出産まで23時間かかり、最終的に促進剤を使いました。自分の中では壮絶で全然スムーズな出産ではなかったのですが、母子ともに無事だったので、個人的にはそれで「安産」だったと感じています。
「安産」と「難産」の違いの定義はないため、自分の理想とする出産を「安産」としてイメージして、妊娠中に安産への備えをしていくといいですね!
コメント